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2018年3月 5日 (月)

失語症者向け意思疎通支援事業

こんにちは、第2のブログストッパーはなこですヽ(´▽`)
いつの間にこんなに間が空いたのかしらsweat01
半月ほどのつもりがあらまぁあらまぁ~
ネタを温めていたつもりが温めすぎて腐ってしまうのではsign02
という危機感の元、やっと着手…

今回は失語症者の会話支援の話題です。
従来、聴覚障害者のための手話通訳者や要約筆記者の派遣、
視覚障害者のための代筆・代読・音訳等の支援は、
障害者総合支援法の事業として各自治体が中心となり実施しています。
その障害者総合支援法の仕組みの中で新たに始まるのが、
「失語症者向け意思疎通支援」です。
平成30年度から本格始動するこの取り組みは、
引きこもりがちな失語症者に対し社会参加を促すことが目的ですが、
その橋渡しとなる意思疎通支援者が必要になってきます。
失語症の方とのコミュニケーションは、その病態から非常に複雑で困難を極めるため、
専門的な意思疎通支援者を養成することが、この取り組みの大きな柱となります。

失語症は、「聞く」「話す」「読む」「書く」という4つの言語的側面、
言語の大モダリティと呼ばれますが、この4つが多かれ少なかれ障害されます。
…と、ここまでは医療に関わるよく方々ならばよく耳にすると思いますが、
では、例えば「聞く」ことが障害されるとは一体どういうことなのか、
具体的に想像できる方は少ないのでは、と思います。
「聞く」とは聴覚的理解の事ですよ、耳で聞いて理解することが難しくなるのですよ、
という説明だけでは、世間に理解していただくには不十分だと思います。
これだけでは失語症当事者が実際に直面する困難を想像しきれないのではないでしょうか。
当事者の中でも、長い文レベルで相手に言われたことを理解できる方、
3文節文ならば理解できる方、単語でやっと理解できる方、
あるいは単語の理解すらもあやふやな方、というように、
全く可能であるレベルが異なるのです。
さらに、文中の単語の意味から文意を類推できる方もいれば、
単語の理解はできるはずなのに言われた言葉を頭に留めておけないために、
文の意味が理解できなくなる方もいます。
後者は「聴覚的把持力の低下」と呼ばれます。
このように失語症当事者によって障害の重症度も内容も異なっており、

これは他の3つのモダリティについても同じことが言えます。

失語症の意思疎通支援者を目指す方には、
このような失語症の特徴をよく勉強し、理解を深めておくことが重要になります。
よって、支援者養成には必修科目40時間(講義12時間、実習28時間)、
選択科目40時間(講義8時間、実習32時間)を受講してもらうことが必須と決まりました。
講師は主に言語聴覚士が担いますが、
その他行政職員、理学療法士・作業療法士、当事者やその家族にも協力して頂きます。

これまで家族に頼らざるを得なかった外出先での買い物やその他対外的なことも、
当事者が支援者の助けを借りながら行えるようになると思われます。
また、この取り組みにはもう一つ目玉があり、
「失語症サロン」という当事者が集まれる会を整備することが盛り込まれております。

失語症当事者は実際にどのくらいの人数がいるのか、
正確に把握できていないのが現状です。
30年度から本格始動といわれていても、
まずは各自治体がそれぞれの地域の失語症者の数を把握することから開始せねばなりません。
鹿児島もその例に漏れず、実態調査から開始されると思われます。

地域に埋もれている失語症の方々に、やっとスポットが当たろうとしています。
私たち言語聴覚士も気を引き締めて頑張っていきたいと思いますヽ(´▽`)

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